
十人十色の働き方を応援する 働く人の1日に寄り添うギフト

おつかれさまのビールで オンラインイベントに一体感を
May 4, 2026

決済・金融領域のDXを牽引するフィンテック企業・株式会社インフキュリオンは、2025年10月に東証グロース市場へ上場しました。
同社は以前から、社員エンゲージメントや企業カルチャーの醸成に継続的に向き合ってきました。だからこそ上場という大きな節目も、単なる記念ではなく、会社のビジョンや価値観をあらためて共有し、次のフェーズへとつなげる機会として捉え、今回はギフトを活用した施策を実施。
社員には、しなやかな成長を象徴する竹製のタンブラーをペアで、取引先にはこれまでの感謝とこれからへの意志を託し上場年の新茶を贈りました。それぞれの相手に合わせて意味を設計し、想いや企業文化を"手触りのある形"で届ける。日々育くまれるカルチャーを、上場という機会に活用したギフトにどういう想いと期待を込めたのか。取締役 執行役員 CFO 野上健一さん、コミュニケーション&カルチャーデザイン部 部長 石渡 美帆さん、同部 マネジャー 廣江 美理亜さんにお話をうかがいました。
⸺ まずは皆さんがそれぞれどのような領域を担っているのかを教えてください。
野上さん:2024年7月にインフキュリオンに入社しました。肩書はCFOですが、コーポレートデザイン本部長も兼務しており、経営の目線も混ぜながらコミュニケーション&カルチャーデザイン部の活動に関わっています。
石渡さん:インフキュリオンには2022年11月にマーコム機能の立ち上げで入社しました。これまで担当してきたのはブランディング、コミュニケーション、プロモーション、そして広報です。「コミュニケーション&カルチャーデザイン部」という部署名には、社員みんなでイメージを擦り合わせながら、様々なコミュニケーションから文化を築いていきたいという想いを込めています。社内キックオフの立ち上げから対外的なコミュニケーション形成やブランド表現まで、内外を問わず幅広く関わっています。
廣江さん:2018年7月から採用とオンボーディングを中心に人事に携わってきました。2025年4月に、さまざまな個性を持つ社員がそれぞれ活躍できる組織をつくりたいという想いから、コミュニケーション&カルチャーデザイン部の前身にもなる新しい部署を立ち上げて異動しています。在籍歴が長い分、ほぼ全従業員を知っているという強みを生かして橋渡し役を担ってきました。
⸺ インフキュリオンは2025年10月に東証グロース市場に上場しました。その背景を教えてください。

野上さん:2006年5月に創業したインフキュリオンは、ちょうど創業20周年を迎えようとしていました。当初は決済・金融にかかわるコンサルティングを事業の柱とし、将来の決済がどのように変化していくかを示すところからスタートしましたが、お客様に必要とされるものをプロダクトとして一つひとつ手掛けてきた結果、カードの発行から決済の受け付けまで、決済フローを全てカバーできるようになりました。この基盤を生かして、さまざまな企業の決済・金融を変えていくべく、次のステージへ踏み出すための一歩として上場という選択をしたのです。
⸺ 上場に向けて、社内ではどのように準備を進めていたのですか?
石渡さん:上場が意識されたころから社内コミュニケーションは少しずつ変化していましたが、2025年7月にコミュニケーション&カルチャーデザイン部が設立され、いよいよ本格的な稼働が加速しました。20年という歴史を踏まえての上場ですから、この機会にしかできないことがたくさんあります。社員の想いの再確認や、次のステージに向けた一体感づくりの起点を作りたいと考えていました。そのため視覚で残るもの、耳から入るもの、体で感じられるものなど、複数の軸で体系的にアプローチすることにしたんです。その中で生まれたのがギフト施策でした。上場という節目を、手触りのある形で残したい。手元に残るものがあれば、後から振り返るきっかけを作ることができます。記念になるものを届けることで、これまでの労いとこれからへの期待感をセットで伝えられるとも思いました。
廣江さん:社員向けに選んだのは、竹製のペアタンブラーです。ややくびれのある形状がインフキュリオンのロゴに近いこと、そして節ごとに急成長していく竹の様子を会社の成長に重ねたいと考えたことが決め手です。リモートワークが定着している中で、会社との物理的な接点をつくるという意味でも、日常的に使えるアイテムにしたかった。社員だけでなくご家族にも感謝を伝えたかったので、代表の丸山からのメッセージカードを同封しました。社員の皆さんとご家族の支えがあってこそ迎えられた上場だということを形にして届けたかったのです。
野上さん:ギフトに込められた想いを伝え、コミュニケーションへとつなげたいということを心がけて設計していきました。

⸺ 社員向けギフトに竹製タンブラーを選んだ経緯を詳しく教えてください。
石渡さん:以前、paintoryでアパレルを制作した経緯から、ギフティのことは存じていました。企画から調達、お届けまでをまるごとお任せできる点で、相談してみることにしました。ギフト施策の重要性は感じていたものの、リソースが限られている中で自分たちだけで、他のリアルのイベントやクリエイティブ作業と並行して、全てアレンジするのは現実的ではない状況でしたので、とても頼れる存在でした。
廣江さん:最初は、贈答品として信頼性のあるブランドの品なども候補として入れていただいていましたが、私たちのカルチャーやストーリーを表現できないなと感じるようになって。私たちが伝えた言葉が不十分だったのかもしれないと思い、改めて「自分たちって何者なんだっけ」というところから振り返ってみたんです。それから日本発の会社であること、そしてスピード感を持って成長してきた会社であることなどを伝え、一緒にじっくり考えを深めていきました。その先にご提案をいただいたのが竹素材のアイテムです。竹は成長が早くて節がいくつもあります。当社も複数の事業が節々で生まれながら、みんなで協力して成長してきた。そして竹はインフキュリオンのロゴカラーであるグリーンとも重なります。聞けば聞くほどピンときて「これだ!」と感じました。私たちのブランド価値をちゃんと理解した上でご提案をしてくださったという感覚がありました。
⸺ 提案したアイテム以外に、ギフティに依頼をして良かったと感じていることはありますか?
野上さん:ギフティには非常にタイトなスケジュールにもご対応いただきました。上場日が確定してから記念品にロゴと上場日の名入れをするとなると、上場日と贈呈のタイミングにどうしてもラグが出てしまいます。従業員の気持ちが高まっているうちにギフトを届けるにはどうすればいいかを一緒に検討していただいた結果、まず下期キックオフのイベントでタンブラーをお披露目する形になりました。発注数が途中で増えるなどその後もタイトな調整が続きましたが、最後まで一緒に走っていただけて本当に助かりました。
石渡さん:企画の提案からお届けまでのストーリーを一緒に考えてもらえることが、ギフティの強みだと感じました。ものを作るだけでなく、手元に届いた時にどう感じてもらえるか、メッセージをどう乗せるかといった体験設計の部分まで一緒に向き合ってくださいました。リソースも時間も限られている中で、強力なご支援をいただき遂行できました。

廣江さん:物の価格や良し悪しよりも、なぜこれを選んだか、誰のために届けるのか、という想いがあってこそ伝わるものになる。プロフェッショナルに伴走していただいたことで、想いを形にするプロセスを学ぶことができました。タンブラーが社員の元に届くとすぐに社内チャットにリアクションがありました。写真を送ってくれる方もいましたし「食洗機が使えるのがいい」と喜んでくださった社員もいました。食器と違い割れ難いのでお子さんがいるご家庭でも気兼ねなく使えるという点が、特に好評だったようです。
⸺ 取引先向けにもギフトを用意されています。どのようなコンセプトで設計されたのですか。
石渡さん:インフキュリオンが20年間成長し続けられたのは、お客様があってこそです。その感謝をきちんと形にして伝えたいというのが出発点でした。せっかく贈るのであれば、営業担当者が取引先との関係を深めるための仕掛けとして機能させたいと考えました。
廣江さん:そのためお客様企業宛に一括で送付するのではなく、プロジェクトに関わってくださっている方一人ひとりに個別でお渡しする方針にしました。個数はかなり増えることになりましたが、それだけ多くの方々に支えていただいてきたということ。一人ひとりに届けるという方針にはこだわりました。

野上さん:取引先に何をお渡しするかは、部署内で議論を重ねて決めました。当社のバリューに「Infinite Curiosity(インフィニット・キュリオシティ、無限の好奇心)」というものがあり、それが社名の由来にもなっています。お茶と掛け合わせて「Infinite CuriosiTEA」というコンセプトにしたのですが、この議論の過程はなかなか楽しいものでした。
石渡さん:お茶を選んだのには実用的な理由もあります。1社に一つ、ではなく、関わって頂いた多くの方々に届けたかった。手軽に持ち歩けるサイズと重さなので、営業担当はいつでも鞄に入れておいて、取引先を訪問した際にすっと渡せます。受け取る側にとっても仰々しくなく、気軽に受け取っていただきやすい。日常に寄り添うギフトにしました。
廣江さん:上場した2025年に収穫した新茶というところも、記念の年と重なって意味があると感じています。
石渡さん:茶葉の確保や納期もギリギリまで調整交渉をいただき、、年末のご挨拶に合わせて届けられた方もいますし、新年のご挨拶として持参した方もいるようです。多くの社員に意味のあるタイミングで届けてもらうことができました。4パックを巾着に入れてお渡しするスタイルでしたが、巾着の紐を縛ると位置によっては印刷している会社のロゴが歪んでしまいます。ギフティにはそのあたりや色味も細かくお願いし、しっかり調整して仕上げてもらいました。
廣江さん:お茶は消費するとなくなってしまいますが、巾着袋があることでお客様の手元にインフキュリオンのロゴを残すことができます。小物の収納にちょうど良いサイズなので、気軽に使っていただけそうなのも気に入っています。
⸺ 取引先からの反応はいかがでしたか?
石渡さん:「いただきましたよ」「もっと欲しい」などお声いただいたり、パッケージのデザインをお褒めいただいたりしました。「Infinite CuriosiTEA」という言葉の掛け合わせに気づいていただけないこともあったのですが、注釈をお伝えすることで会話のきっかけが生まれました。
野上さん:実際に「美味しかったよ」とお声がけいただくこともあり、ほっとしました。

⸺ ギフト施策以外にも上場に際して取り組んだことはありますか?
石渡さん:上場当日の朝から晩まで密着したドキュメンタリータッチの記念ムービーを制作しました。セレモニーの臨場感を、その場にいなかったメンバーや関係者にも届けたかったのです。経営陣がどのような想いでその日を迎えたのか、現場の熱量や緊張感はどうだったのか。リアルな空気感をその日のうちに伝えられるよう、朝から撮影して夕方までに特急で編集をかけ夜の社内パーティで上映しました。
野上さん:その日の朝7時頃から撮り始めて、記者会見やセレモニーをこなしながら、パーティーの準備もしつつ、5時半までに編集を仕上げるという強行軍でした。チームが本当によくやってくれました。
石渡さん:当日のパーティーに参加できなかったメンバーもいましたので、その後の下期キックオフで全社員に向けて改めて共有する場も設けました。また上場記念の丸山さんの番組出演に合わせて、CMも制作することに。約1カ月弱で、素材もなく、代理店を介さずにゼロから作り上げた30秒の映像です。音楽も映像も全部オリジナルで、ナレーションはオーディションで7人の中から選び、BGMやサウンドロゴも生楽器を重ねて制作しました。また上場当日には、メッセージボードも用意しました。この日を迎えた想いや、ここに向けて走ってきた気持ちを社員一人ひとりに書き留めてもらいたかったのです。社員それぞれがこの日に何を感じていたかも、きちんと形にして残したくて。ボードは額縁を特注で制作したこだわりの一品です。
⸺ 一連の取り組みを振り返って、上場という節目にギフトを含むコミュニケーション施策を設計することの意義をどのように捉えていますか。
野上さん:上場に向けてはみんな全力で走り抜けるわけですが、その後はどうしても燃え尽き症候群に近い状態になります。そのためこれから何をすべきかの棚卸しをして、リチャージをするきっかけが必要でした。手元に残るものがあると、後から見返した時に「あの時こういうことがあったな」と当時の気持ちを思い起こせます。節目に形あるものをギフトとして残すことで、これからじわじわと意義が出てくるもことを期待しています。
廣江さん:リモートワークが定着している当社では、オフィスに出社することが年に数回の社員も一定数います。そんな環境下なので、自宅でふと、ギフトが目に入ったり手に取ったりする時に、インフキュリオンやチームの存在を感じるきっかけになることを期待しています。賞状をもらうとか卒業証書を受け取るとか、人は節目に何か形あるものを必要としているのではないでしょうか。
石渡さん:イベント、映像、ギフトと、複数の形が重なり合うことで、記憶に厚みが出てくると考えています。手に取った時に、その時自分は何をしていたか、どんな仲間がいたのかといったことがよみがえってくる。積み重なることで、インフキュリオンにいることの良さや、会社への想いが醸成されていくといいな、と思っています。上場はゴールではなく通過点。この節目を、文化と企業価値を積み上げていくための起点にしていきたいですね。

⸺ 今後のギフト施策はどのように展開していく予定ですか。
石渡さん:2026年で20周年を迎えるので、また施策を練っていきます。どのタイミングで、どのような意図で届けるのかを丁寧に設計しながら進めていきたいですね。モノに限らず、体験や場など、その時々の意図と対象に合わせて一番響く形を選んでいきたいです。大事なのは、渡す側の想いと受け取る側の気持ちがきちんとリンクすること。そこを外さないよう、いろんなバリエーションを持ちながら検討していきたいです。
野上さん:取引先から「グッズが欲しい」という声をいただくことがあります。例えば大型プロジェクトのリリースのタイミングにお客様のロゴと一緒にアイテムを作るような形も面白いかもしれません。お互いの想いがこもったプロジェクトだからこそ、完了を記念して何か形にすることは、関係を深めることにつながります。そういった展開もギフティと一緒に考えていきたいです。
顧客/従業員向け・上場記念