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Jan 2, 2026

「Zoom Meetings」などのサービスを通じ、人と人との関係性をつなぐオープンなコミニュケーションプラットフォームの提供を目指しているZoom Communications, Inc.。その日本法人である ZVC JAPAN株式会社(以下、Zoom)は、コロナ禍を経てリモートワークが当たり前となる中で、オンラインだけでは伝えきれない「温度感」や「質感」をどのように届けていくかを模索していました。そうした背景の中で、同社が着目したのが「ギフト」です。
当初は海外本社からノベルティを取り寄せていましたが、品質のばらつきに加え、在庫管理や配送対応といった実務面での負荷が課題になっていました。そこでギフティとともに取り組み、日本市場に適したSwag(※)の企画・制作と、煩雑だった在庫・配送業務の効率化を同時に実現。結果として、ギフト施策そのものに向き合う時間を確保できるようになったといいます。
今回はそんなZVC JAPAN株式会社 マーケティング本部 Integrated Marketing Managerの石原さん、砂野さんに本取り組みについて詳しくお話を聞きました。
※Swagとは、ロゴやコーポレートカラーなどその企業らしさが込められたオリジナルギフト。不特定多数へ配布する「販促品」とは異なり、上質でこだわりのあるギフトを通じて企業からの気持ちを伝え、相手との関係性を深める役割を持っています。読み方は「スワッグ」。
⸺ お二人の業務内容について教えてください。

石原さん:私はマーケティング本部でIntegrated Marketing Manager兼コミュニティマネージャーを務めています。主にスタートアップや中堅・中小企業向けのキャンペーン施策を担当しており、Zoomに入社して6年弱になります。

砂野さん:私はエンタープライズ企業のお客様を担当しています。石原とは従業員規模で担当を分けていて、私は大手企業様の役員層向けエンゲージメント施策も含めて担当しています。
⸺ ギフト施策に取り組み始めたきっかけを教えてください。
石原さん:私が入社した頃はちょうどコロナ禍で、弊社のオフィスも閉まっていて、従業員同士もお客様にも対面では会えない状態が続いていました。その中で、我々の企業文化である「Delivering happiness(すべての人に幸せを届ける)」がお客様にちゃんと伝わっているか、なかなか感じ取るのが難しくなっていったんですね。
オンラインだけでは伝えきれない企業文化の「温度感」や「質感」も含めてお届けしたい——そう考えたときに、選択肢に上がったのが「ギフト」だったのです。
砂野さん:私も同じ思いがあります。Zoomでは「人と人をつなげるオープンなコミュニケーションプラットフォーム」というメッセージを掲げており、実はオンライン会議ツールだけでなく、対面でも使えるツールを提供しています。そうした、「人と人をつなげる」という我々の目指す姿と、「ギフト」は非常に親和性が高いと感じました。
⸺ ギフティに相談される前は、どのような課題がありましたか。
石原さん:実は、アメリカ本社ではすでにいくつかノベルティを制作しており、それを日本でも活用していました。
ただ、日本のお客様それぞれの好みやサイズ感は多様で、アメリカの本社制作製品だけではすべてのニーズにお応えしきれないと感じていました。
たとえばTシャツなどのアパレルです。日本では、生地の質感や耐久性、またサイズ展開への期待値も高く、お客様一人ひとりが大切にされている感覚も異なります。より多くの方に喜んでいただくために、日本のお客様に合わせたオリジナル製品をご用意しようと考えました。
⸺ 在庫管理や配送についてはいかがでしたか。
石原さん:それも大変でした。週5でリモートワークをしていたので、私はオフィスにいないのに、ノベルティはオフィスにあるわけです。営業が「お客様のところに持っていきたいんだけど、どれを持っていったらいいですか」というコミュニケーションが毎日発生していました。
大阪や沖縄に住んでいる社員に配送する、という作業もありました。伝票も1枚1枚自分で書いて......それが週に3〜4件は発生してしまっていたんです。
⸺ 池田さんに伺います。ギフティは具体的にどのようなサポートを行ったのでしょうか。
池田さん:大きく分けて、2つの取り組みをご一緒しました。ひとつは、企画から制作、納品までをワンストップで行うギフトの企画制作。そしてもうひとつが、ギフトの保管・加工・発送を一元管理するフルフィルメントの仕組みの提供です。

池田さん:従来、企業が従業員やお客様にギフトを贈る場合、発注したギフトは一括でオフィスに納品され、社内で保管・管理する必要がありました。さらに、各地の社員が顧客へ個別にギフトを贈るとなると、本社で一件ずつ宛先を確認し、伝票を書いて発送するなど、どうしてもアナログな作業が発生してしまいます。
そこで今回、URLをお渡しするだけで、お客様ご自身が住所を入力し、ギフトが直接お手元に届く仕組みを構築しました。これにより、石原様や砂野様には、新たなギフトの企画など、よりクリエイティブな領域に時間を割いていただけるようになったと感じています。

⸺ ギフティとの取り組みによって、実務面ではどのような変化がありましたか。
石原さん:一番大きく変わったのは、やはり運用面です。以前は、私たち社員がお客様から住所をお預かりし、伝票を1枚ずつ手書きして発送していましたが、今はURLを送るだけ。お客様ご自身で住所を入力していただければ、そのままお手元にギフトが届く仕組みになりました。
結果、遠方のエリアにいる営業担当に対しても、私が直接ギフトを手配する必要がなくなり、営業担当もお客様にギフトのURLを共有するだけで完結するようになりました。これにより、業務負担が大きく減ったのはもちろん、個人情報をお預かりするリスクや、住所入力ミスによるトラブルの不安も解消されました。
砂野さん:そういえば私も、前職ではシンガポールにいるデザイナーとやり取りしながらキットを制作し、それが東京のオフィスに届いたら、今度は自分で梱包して、1件ずつ伝票を書いて発送する……と、かなりの手間と時間がかかっていたんです。だからこそ、ギフティさんの仕組みを知ったときは「本当に、URLを送るだけでここまでできるの?」と、驚きました(笑)。

⸺ 営業の方々の動きに変化はありましたか。
石原さん:以前は「やり取りが大変そう」「石原さんの負担になるのでは」と気を遣って、ギフトの発送依頼を控えていた社員も多かったと思います。それが今では、「ギフトのURLをください」と、どんどん連絡が来るようになりました(笑)。実際に管理画面を見ても、週に5件以上は出荷されていますね。
⸺ 今回、新たなギフトの制作もご一緒させていただきましたが、実際に取り組まれてみて、どのような手応えを感じられましたか。
石原さん:先ほどもお話ししましたが、これまでアメリカ本社から取り寄せていたノベルティは、日本のお客様にお渡しするには、どうしても期待値にそぐわないこともあるという課題がありました。
その点、ギフティさんと一緒に企画・制作したギフトは「これなら日本のお客様にお渡ししても、きちんと喜んでいただける」と、素直に思える仕上がりでした。モノとしてのクオリティはもちろん、そこに込めた私たちの“想い”まで含めて、きちんと届けられるギフトになったと感じています。
⸺ ちなみに、お気に入りのアイテムはございますか。
石原さん:私はこの白いサコッシュです。理由としては「長く使ってもらえるデザイン」にしたかったから。Zoomのロゴを黒で入れると、どうしても“Zoom感”が前に出すぎてしまう。日本の方だと、日常使いしづらいと感じる方もいるだろうなと思ったんです。
そこで、あえて白地に白刺繍にしました。Zoomのロゴは入っているけれど「いかにもZoomのノベルティ」には見えない。それでも、ちゃんと意味は込められている。日常の中で自然に使ってもらえたらいいな、という想いでした。
そしてそれを「いいですね」と受け入れてくれたのがギフティさんだった、というのも印象的でしたね(笑)。

左は石原さんお気に入りのサコッシュ。右は砂野さん一押しのmont-bellのベスト。
「この季節(取材当時は冬)には本当にちょうどいい。実用性も高くて、気づくと手に取ってしまうんです」(砂野さん)
⸺ Swagを企画・制作する過程で、ギフティとの取り組みの中で、特に印象に残った点はありますか。
石原さん:まず前提として、私はギフトというのは、お客様の「感情のスイッチ」を押すものだと思っています。だからこそ作る前に、お客様のことを想像し「何のために作るのか」を考えることがとても大切だと思います。
ただ、一般的な販促品の会社だと、カタログが並んでいて「この中から選んでください」という流れが多いですよね。色や形の選択肢があって、そこから決める、という。
でもギフティさんは違いました。「このギフトは誰に、どんな場面で、どんな気持ちを届けたいものですか?」といった、目的や背景のヒアリングから始まったんです。それが印象的でしたね。
砂野さん:私も前職でノベルティを作ったことはありましたが、その時はやはりカタログから選ぶのが当たり前でした。一方、ギフティさんが制作してくださったのは、私たちの企業としてのメッセージを込めた「Swag」でした。だから最初のミーティングで、ゴールや背景について細かく聞かれたときは、良い意味で違和感がありました。「なぜここまで聞くんだろう?」と。
でも、それが結果的に「ただノベルティを渡す」ではなく「自分たちのメッセージを込めたSwagを届けるんだ」という、私の中で意識が変わりました。この意識の変容は、私の担当しているエンタープライズ領域で特に今後、重要だったと思います。というのも、大手企業の役員の方々は、お中元やお歳暮などでさまざまなものを“もらい慣れている”。だからこそ「何を渡すか」以上に「なぜそれを渡すのか」が問われるんですよね。
今後は、年末年始のご挨拶などで、役員の方々とのエンゲージメントを深めるためのギフトも検討しています。その点、ギフティさんの先ほどの仕組みであれば、在庫を抱えることなく、工数も最小限で試せるので、野球や釣りの道具など、幅広く挑戦してみたいですね。
池田さん:キャンプグッズの話も出ましたよね。ランタンとか。
砂野さん:それ、いいですね! 今回はボールを作っていただきましたが、それ以外の選択肢も広げていけそうです(笑)。

⸺ 今後の展望を教えてください。
砂野さん:私たちはミーティング、チャット、電話などのシームレスなコミニュケーションを実現するプラットフォームの提供を通じて、「人と人をつなげる」ことを目指しています。ただ、やはり“対面でのつながり”を生み出すには、ソリューションの活用だけでは限界があると感じています。
その中で、唯一その橋渡しができるのが「ギフト」だと思っています。
「この人から、この人へ渡す」という行為そのものが、Zoomのプラットフォームだけでは補いきれない部分を埋めてくれる。対面のヒューマンコネクションを支える存在として、ギフトは今後も活用していきたいと思いますね。
石原さん:そうですね。それにギフト施策は、今後もぜひギフティさんと一緒に取り組んでいきたいと考えています。そしてゆくゆくは「ギフトマーケティングといえばZoom」と自然に想起されるような、成功企業の代表格の一社として認識される存在になれたら、それ自体が大きな差別化になるのではないかと思っています。
池田さん:ありがとうございます。やはり、日々の接点だけでは生まれにくいブランドの信頼感や一貫性、さらには親近感やキャラクター性といったものを、無理なく自然な形で伝えられるのが、ギフトの強みだと感じています。
今回のZVC JAPAN様の取り組みのように、ギフトを単なる「モノ」ではなく、体験や関係性の一部として設計することで、その価値はより深まっていくのだと思います。
それは、すでに成熟したブランド様に限った話ではありません。これから成長していきたいブランド様にとっても、ギフトに想いを乗せることで、伝えたいメッセージがお客様に伝わる“速度”や“質”を高めることができるはずです。
ブランドのフェーズを問わず、想いをどう届けていくかを考える中で、ギフトという選択肢がひとつのヒントになれば嬉しいですね。
・クライアント名 : ZVC JAPAN株式会社(Zoom) 様
・業種 : 情報・通信業(コミュニケーションプラットフォーム)
・ギフトの目的 : 顧客との関係性強化やブランド想起を目的とした、顧客向けSwag(ブランドギフト)施策。単にロゴを入れたノベルティを配布するのではなく、Zoomブランドを日常のビジネスシーンやライフスタイルの中で自然に感じてもらうため、実用性・デザイン性・選ぶ楽しさを備えたブランド体験として設計しました。
・制作物の内容 : ウェアラブルメモ、ガジェットケース、サコッシュ、Tシャツ、パーカーなどのアパレル、ゴルフボールなどを含むオリジナルSwag。ビジネスツール、バッグ・ポーチ類、アパレル、スポーツ・レジャーアイテムなど、用途別に幅広いラインナップを展開しました。複数アイテム・カラー展開により、受け取る方の好みや利用シーンに合わせて選びやすく、日常の中でZoomブランドとの接点が生まれるブランドギフト体験に仕上げています。
ZVC JAPAN株式会社
・石原萌さん( マーケティング本部 Integrated Marketing Manager): 2020年入社。中堅・中小企業およびスタートアップ企業向けのキャンペーン施策・コミュニティマーケティングを担当。
・砂野憲司さん(ZVC JAPAN株式会社 マーケティング本部 Integrated Marketing Manager) : 2024年入社。エンタープライズ企業を対象に、各種マーケティング施策および役員層向けのエンゲージメント施策を担当。
株式会社ギフティ
・池田亜矢子さん(STUDIO GIFTEEチーム) : クライアントが伝えたいコンセプトやストーリーを紐解き、企業のオリジナルギフトに落とし込む「Swag」をはじめとしたギフトの企画事業を担当。
・施策実施時期 : 2024年7月〜
※掲載されている情報は2025年11月時点のものです
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